みなさんこんにちは!
ささのうち整体院です!
本日は「当院の産後の骨盤矯正に対する考え方」ということで、産後の骨盤矯正についてお話していこうと思うのですが話す内容が多すぎるので3部に分けてお話したいと思います。
長くなりますがお付き合いください。
まず「産後の骨盤矯正」ということで骨盤自体の解説から初めて行きたいと思います。
みなさんは骨盤の形をちゃんと見たことがありますか?
整骨院などに行かれたことのある方は模型などで見たことがあるかもしれません。
さらにこの骨盤を詳しく説明していくとこの骨盤は大きく分けて3つ、細かく分けて5つの骨に分かれています。
・大きく分けると仙骨、尾骨、寛骨
・細かく分けると仙骨、尾骨、腸骨、坐骨、恥骨
この下線部の腸骨、坐骨、恥骨の3つを合わせて上記の寛骨と言います。
この3つの骨は思春期まではY字軟骨という線維性のもので繋がっていますが成人になると軟骨がくっついて1つの寛骨になります。
そして仙骨と左右の寛骨が後ろ側で「仙腸関節」という関節で繋がり、前側は左右の寛骨同士が恥骨結合で繋がり骨盤を構成しています。
ここまでで粗方骨盤の構造はご理解いただけたでしょうか?
骨盤を考える際にこの構造をイメージできるかできないかで大きく変わってきますので覚えておいてください。
骨盤の構造がわかったところで「骨盤は歪む?歪まない?論争」について解説していきたいと思います。(ここでは産後の骨盤ではなく、一般的な骨盤の状態での話です。)
この骨の繋がりだけ見ると、生活習慣や仕事などの動作によってなんとなく歪みそうな気がしませんか?
仙腸関節は関節だし動きそうだな。
そんなイメージをしている人も多いと思います。
しかし、これを見るとその論争に決着がつくと思います。
この白い線維のようなものは「靭帯」です。(線維性結合組織の膜も含まれています。)
このように骨盤は前後からたくさんの靭帯で補強されています。
特に仙腸関節は強靭な靭帯で補強されています。
この画像を見たうえでも骨盤は歪むと思いますか?
私は思いません。
では整骨院や整体院の先生はなぜ「あなたの骨盤は歪んでいます」などと言うのでしょうか?
それは患者さんに対する説明をかなり省いているもしくは本当に歪むと思っているのどちらかです。
本当に歪むと思っている場合に関しては今回は置いておいて、説明を省いているについてお話していきたいと思います。
よくあるのが「足の長さの違い」「骨盤の高さの違い」「骨盤の捻じれ」などを見て骨盤が歪んでいると言われる方が多いと思うのですが、これ自体は決して骨盤が歪んでいるのではなく身体自体の歪みが原因で骨盤の高さや足の長さが変わっているだけなんです。
だから骨盤の形自体は変わっていません。
この身体全体の歪みを「骨盤の歪み」と言ってしまうのでお医者さんたちに「骨盤は歪まないだろ!」と指摘されてしまうのです。
「骨盤矯正」というキャッチーなフレーズなのであたかも骨盤自体が歪んでいるように思えますが実際は骨盤の形は変わらず身体自体の歪みによって高さなどが変化しているだけになります。
先ほど骨盤と骨盤を補強する靭帯の画像を見て頂きましたがここにさらに筋肉が付いています。
これだけ多くの筋肉が付いているので左右の緊張差などがあれば高さや身体自体の捻じれなどが生じるのは想像がつくと思います。
なので骨盤の歪みの正体は「身体全体の歪み」だということを覚えておいてください。
1部では骨盤の構造と歪む?歪まない?について解説しました。
2部からは「産前、産後の骨盤」について解説していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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