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あなたの頭痛はどのタイプ?緊張性頭痛・偏頭痛・群発頭痛を見分ける5つのポイント

あなたの頭痛はどのタイプ?緊張性頭痛・偏頭痛・群発頭痛を見分ける5つのポイント

「また頭が痛い…いつもの頭痛だから我慢すれば治るはず」 「痛み止めを飲んでも、数時間後にはまた痛くなる」 「この頭痛、病院に行くべきなのか、それとも様子を見ていいのか分からない」

慢性的な頭痛に悩まされている女性は非常に多く、特に20代から60代の働く世代や家事・育児に追われる世代では、頭痛を抱えながら日常生活を送っている方が少なくありません。

実は、一口に「頭痛」と言っても、その種類は様々です。緊張性頭痛、偏頭痛、群発頭痛など、それぞれ痛み方や原因、適切な対処法が大きく異なります。自分の頭痛のタイプを正しく理解することが、効果的な改善への第一歩となるのです。

この記事では、10年以上の臨床経験を持つ柔道整復師が、主な頭痛のタイプとその見分け方について分かりやすく解説します。あなたの頭痛がどのタイプなのかを知り、適切な対処法を見つけましょう。


なぜ頭痛の種類を知ることが重要なのか


頭痛は日本人の約4人に1人が抱える身近な症状です。しかし、「頭痛くらいで大げさに」と軽視されがちなため、多くの方が適切な対処をせずに痛みを我慢し続けています。

頭痛の種類を見分けることが重要な理由は、タイプによって対処法がまったく異なるからです。例えば、緊張性頭痛には温めることが効果的ですが、偏頭痛の場合は冷やす方が適しています。間違った対処をすると、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあるのです。

また、頭痛には命に関わる危険な病気が隠れている場合もあります。自分の頭痛がどのタイプなのかを知ることは、単に痛みを和らげるだけでなく、必要な時に適切な医療機関を受診する判断材料にもなります。


一次性頭痛と二次性頭痛の違い


頭痛は大きく分けて「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つに分類されます。この違いを理解することが、頭痛を正しく見分ける基礎となります。

一次性頭痛とは、他に原因となる病気がなく、頭痛そのものが主な症状である状態を指します。緊張性頭痛、偏頭痛、群発頭痛がこれに該当し、慢性的な頭痛の大部分を占めています。生活習慣やストレス、体質などが関係しており、適切な対処により症状をコントロールすることが可能です。

一方、二次性頭痛は、何らかの病気や外傷が原因で起こる頭痛です。脳腫瘍、脳出血、くも膜下出血、髄膜炎などの重大な疾患が隠れている可能性があります。突然の激しい頭痛、今までに経験したことのない頭痛、発熱や吐き気を伴う頭痛、意識障害を伴う頭痛などは、二次性頭痛の可能性があり、すぐに医療機関を受診する必要があります。



3つの主な一次性頭痛の特徴


緊張性頭痛:最も一般的な頭痛


緊張性頭痛は、すべての頭痛の中で最も多く見られるタイプです。頭全体が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが特徴で、「ヘルメットをかぶったような」「頭を輪で締め付けられているような」と表現されることが多くあります。

痛みの程度は軽度から中等度で、日常生活を送ることは可能ですが、集中力の低下や疲労感を伴います。デスクワークやスマートフォンの長時間使用、ストレス、睡眠不足などが原因で、首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで起こります。

特に女性の場合、家事や育児、仕事で同じ姿勢を長時間続けることが多く、知らず知らずのうちに筋肉が硬くなっていることがあります。痛みは数十分から数日間続くこともあり、慢性化すると頻繁に頭痛が起こるようになります。


偏頭痛:脈打つような痛みが特徴


偏頭痛は、頭の片側(時には両側)にズキンズキンと脈打つような痛みが起こる頭痛です。痛みの程度は中等度から重度で、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。動くと痛みが増すため、暗く静かな場所で安静にしていたくなるのが特徴です。

吐き気や嘔吐を伴うことが多く、光や音、においに敏感になります。人によっては、頭痛が始まる前に「前兆」と呼ばれる症状が現れることがあります。視界にキラキラした光が見える、視野の一部が見えにくくなる、手足がしびれるなどの症状です。

偏頭痛は女性に多く、特に月経周期と関連して起こることがあります。女性ホルモンの変動、睡眠不足、特定の食品(チョコレート、チーズ、赤ワインなど)、天気の変化などが引き金となることが知られています。頭痛は4時間から72時間続くことがあり、頻度は月に数回から週に数回と個人差があります。


群発頭痛:激烈な痛みが特徴


群発頭痛は、3つの中では最も痛みが激しいタイプです。目の奥をえぐられるような、あるいは突き刺されるような激烈な痛みが特徴で、「経験したことのない痛み」「我慢できない痛み」と表現されることがほとんどです。

痛みは片側の目の周辺から始まり、こめかみや額に広がります。痛みと同時に、目の充血、涙、鼻水、鼻づまり、まぶたの腫れなどの症状が現れます。発作は15分から3時間程度続き、同じ時間帯に毎日起こることが多いのが特徴です。

「群発」という名前の通り、ある期間に集中して頭痛が起こります。この期間を「群発期」と呼び、数週間から数ヶ月続いた後、頭痛のない時期が数ヶ月から数年続きます。男性に多い傾向がありますが、女性にも発症します。飲酒や気圧の変化が引き金となることがあります。


頭痛を見分ける5つのポイント


あなたの頭痛がどのタイプなのかを見分けるには、以下の5つのポイントに注目してください。

1つ目は痛みの質です。締め付けられる感じなら緊張性頭痛、ズキンズキンと脈打つ感じなら偏頭痛、目の奥をえぐられるような激痛なら群発頭痛の可能性が高いです。

2つ目は痛みの場所です。頭全体なら緊張性頭痛、片側(または両側)なら偏頭痛、片側の目の周辺なら群発頭痛が考えられます。

3つ目は痛みの強さです。軽度から中等度で日常生活が送れるなら緊張性頭痛、動けないほど辛いなら偏頭痛か群発頭痛です。特に我慢できないほどの激痛は群発頭痛の特徴です。

4つ目は伴う症状です。吐き気や光・音への過敏があれば偏頭痛、目の充血や涙、鼻水があれば群発頭痛の可能性があります。緊張性頭痛では通常これらの症状は伴いません。

5つ目は頭痛の起こり方とパターンです。ストレスや姿勢の悪さと関連していれば緊張性頭痛、月経周期や特定の食品と関連していれば偏頭痛、毎日同じ時間帯に起こるなら群発頭痛が疑われます。


当院での実際の症例から


当院には様々なタイプの頭痛に悩む患者様が来院されます。その中から、典型的な3つのケースをご紹介します。

30代の事務職の女性は、夕方になると頭が重く、締め付けられるような痛みを訴えていました。肩こりも強く、首の筋肉が非常に硬くなっていました。これは典型的な緊張性頭痛のケースで、デスクワークでの姿勢の悪さと長時間のパソコン作業が原因でした。

40代の主婦の方は、月に2、3回、片側の頭がズキンズキンと痛み、吐き気で家事ができなくなると訴えていました。暗い部屋で横になっていないと辛く、痛みは半日から1日続くとのことでした。これは偏頭痛の典型的な症状で、月経周期と関連していることも分かりました。

50代の男性は、夜中の決まった時間に突然目が覚めるほどの激しい痛みが目の奥に走り、その痛みで歩き回らずにはいられないと訴えていました。同時に目が充血し涙が出るという症状もありました。これは群発頭痛の特徴的な症状でした。


それぞれの頭痛への対処法


緊張性頭痛の場合、筋肉の緊張をほぐすことが最も効果的です。温めたタオルを首や肩に当てる、ゆっくりと首を回す、適度な運動やストレッチを取り入れるなどが有効です。長時間同じ姿勢を避け、こまめに休憩を取ることも大切です。当院では、筋肉の緊張を緩和する施術や、正しい姿勢の指導を行っています。

偏頭痛の場合は、発作が起きたら暗く静かな場所で安静にし、痛む部分を冷やすことが効果的です。規則正しい睡眠、ストレス管理、引き金となる食品を避けることも重要です。また、予兆を感じたら早めに休むことで、発作を軽減できることもあります。

群発頭痛は痛みが非常に強いため、医療機関での専門的な治療が必要です。酸素吸入や薬物療法が効果的とされています。群発期には飲酒を避け、規則正しい生活を送ることが大切です。群発頭痛が疑われる場合は、必ず医療機関を受診してください。


専門家への相談のタイミング


どのタイプの頭痛であっても、以下のような場合は必ず医療機関を受診してください。突然の激しい頭痛、今までに経験したことのない頭痛、頭痛の性質や頻度が変わった場合、発熱や意識障害を伴う場合、手足のしびれや言葉が出にくいなどの神経症状を伴う場合です。

これらは二次性頭痛の可能性があり、緊急の対応が必要なこともあります。また、市販の痛み止めを月に10日以上服用している場合は、薬物乱用頭痛のリスクがあるため、専門家に相談することをおすすめします。

当院では、一次性頭痛に対して、体の状態を評価した上で適切な施術やアドバイスを提供しています。ただし、二次性頭痛が疑われる場合や、群発頭痛のように専門的な治療が必要な場合は、適切な医療機関をご紹介しています。


まとめ:自分の頭痛を知ることから始めよう


頭痛には様々なタイプがあり、それぞれ痛み方、原因、対処法が異なります。緊張性頭痛、偏頭痛、群発頭痛という3つの主な一次性頭痛の特徴を理解し、自分の頭痛がどのタイプなのかを知ることが、効果的な改善への第一歩です。

痛みの質、場所、強さ、伴う症状、パターンという5つのポイントに注目して、自分の頭痛を観察してみてください。頭痛日記をつけて、いつ、どのような状況で頭痛が起こるかを記録することも、タイプを見分ける助けになります。

頭痛は我慢するものではありません。適切な対処をすることで、症状をコントロールし、快適な日常生活を取り戻すことができます。当院では、一次性頭痛に悩む患者様に対して、丁寧なカウンセリングと適切な施術を提供しています。

もし頭痛でお悩みの場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談してください。あなたの頭痛のタイプを正しく理解し、適切な対処法を見つけることで、頭痛のない快適な毎日を取り戻しましょう。


※この記事は10年以上の臨床経験を持つ柔道整復師が執筆しています。個人の症状により効果は異なります。激しい頭痛や今までと違う頭痛の場合は、必ず医療機関を受診してください。


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